DX(デジタルトランスフォーメーション)をもう一度改めて考えてみる
経済産業省から、「2025年の崖」と言う事で、レポートが出されましたが、実際、2025年に何が起こるのでしょうか。
もう一度、改めて確認してみる意味で記事にしました。
DXの意味するところは
「業務環境をアナログからデジタルに移行させよ!」と言うこと。
グローバルでは、アメリカのGAFAや中国など、新技術の利用をとてつもないスピードで築き上げています。
今後は、クラウド、IoT、AI、ビッグデータを始めとする技術を使うことにより、世界の動きについていくことができると言うことです。
逆に言うと、それを使いこなせない企業は、どうなってしまうのでしょうか。
もし、2025年に、レガシーな古いシステムを残し、新しい技術を使いこなせない状況と考えた場合、情報の活用スピードの差が歴然となってしまう。
そこで現れる損失は、膨大なものとなり、破綻や倒産する企業が出てくるだろうと言われています。
2025年に何があるのか
1つは、オリンピックが2020年に開催され(延期されてしまったが)、そのタイミングで外資企業の参入も多くなると想定れていること。
また、既に情報もいろいろ出て来てますが、自動車の自動運転が開始されること。
それにより、クラウドやAI、5Gなどを始めとした技術が更に注目され、その他の業界でも活発化していくこと。
どんどんその波は他の分野でも成果が出てきて、新技術に対応する為には2025年までに、それらの技術を使いこなせている状況になっていないといけない。
そのような状況であると思います。
ただ、私が思うには、実際は、2025年よりも早く危機が訪れるのではないかと思っています。
既に、今年2020年から、5Gもスタートしてますし、何よりコロナの影響もあり、体力的に厳しい企業が増えてしまっていると思います。
現時点でのGAFAをはじめ、先端で伸びている企業を見ると、凄まじい勢いで新技術を開発しています。
何をしなくてはいけないのか
ほっといた場合に考えられる事が、下記の内容になると思います。
ポイント
・データの活用が十分に行えず、サービス・システムが老朽化していってしまう
・保守などの観点からも、維持費がかかってしまう
・新技術の導入以前に、旧システムに関する技術を必要とし、新技術が定着しない
・旧システムの保守人材が不足していってしまう(熟練の退職など)
・セキュリティリスクが高まってくる
もし2025年までに旧システムのまま残してしまったら
新技術を使いこなす企業に競争で勝てなくなってしまう。
その先に待ち受けるのは、破綻、倒産、買収と言った悲惨な未来だと思われます。
昔ながらの大きなシステムは、一筋縄ではいきません。金融系などは更に厳しいと思われます。
私が思うこと
やはり、割と早いうちから動いている企業、元々、IT領域に進んで投資してきた企業などは、やはり一歩先を行くのかもしれません。
古くからの日本の保守的な企業はきっと苦戦するでしょうし、乗り切れない企業も残念ながら出てくると正直思っています。
また、ITの領域に携わっていない、この状況を理解していない方がいたとしたら、いつの間にか会社が窮地に陥っていたなんてこともあると思います。
身動きの軽い、新技術のみで動ける企業はまだいいかもしれませんが、とは言え、グローバルでは非常に大きな企業が存在するので、どのような未来になるかは、保証ありません。
会社で働く人も、この先、ほとんどの方が、不安定な場所で働く事になる現実が待っていると思います。
まとめ
簡単にまとめると
DXは、新技術に対応した仕組みに刷新し、旧システムから脱却すること
外的要因
- オリンピックの開催は外資の参入のきっかけになり競争激化をもたらす可能性があること
- コロナの影響もあり、体力を失った会社が多いこと
- 自動運転をはじめ、新たな技術が注目されて、他業界でもその波が襲ってくること
その為には、2025年までに、新技術を使いこなせる状況にしておかないといけないこと。
それができないと、保守できる人材が減り、コストがかかり、セキュリティリスクが増えていってしまい競争に勝てなくなるだろうということ。
波に乗れない企業は淘汰されてしまう厳しい状況となりそうです。