今年の夏、自作PCを久々に作ったので、簡単にまとめてみました。
今回は「Windows 11 をちゃんと動かせて、AI利用やゲームも見据えたミドル寄りの構成」を目標に、予算30万円(モニター別)の枠で作りたいと思いました。
2014年に組んだ自作PCを約11年使ってきました。Windows Vista → 7 → 10 とアップデートしてきたけど、そろそろ変えようかなと思ったのでした。
この間、HDDやSSD(RAID1)、ファンなどが故障しましたが、ごまかしごまかし今までやってきました。
メモリもDDR3、SSDも64GBと小容量だし。M/Bも古いですし。
結構頑張ってくれたなと言う印象です。
もくじ
自作PCについて
自作PCについては、大きく下記の流れになると思っています。
もちろん、人によっては、もう買いたいパーツが決まってたりもするだろうけど、あくまで、まっさらな状態で購入するなら、下記のように進めることになるかと思う。
1.下調べ(ネット)
まずは、各パーツを下調べする。
自分の中で、どのようなPCを作りたいか考える。
これは、お金をいくらまで使って、その範囲で作るとか、どの部分を特にお金かけたいとか、外観をどのようにしたいとか、いろいろと考えると面白いかなと思ってます。
正直、個人的には、面倒というよりは、ワクワク感の方が強く、なるべくチェックするようにする。タイミングもありますけどね。
何気に、一番大事なのは、この下調べだと思っていて、パーツがある程度決まったら、ぶっちゃけ8割、9割自作PC作りも完了している感じがしますね。
利用用途
・AI開発や動画編集、画像作成等に利用
・ほぼゲームメイン
・Officeなどを使った事務処理系(Office系利用メイン)
・インターネット接続のサブスクやらクラウドサービス利用(動画視聴など)
因みに、ここでの金額感は結構重要で、お店に行ってみると結構値段に差が出ることもよくあるのでやっておいた方が良いかと思います。
2.現地のお店で直接確認
基本、ネットで見たものを実際に見ていくのだけど、現地に足を運んだが故に出会える物もある。
ネットでは気が付けなかったけど、お店に行ったら気に入ってしまうということもある。
ネットでは大体この金額だったけど、現地で見たら、キャンペーンだとか、抱き合わせで結果安くなることもある。
店によって、欲しいものが1万円近く違ってたりもするので、実際に1つの店だけで選ばないようにした方が良いと思う。
これは、個人的に本当にそう思う。
時間があるならば、足を運ぶ。
時間無くても、ネットで格安などで相見積は取ることはした方が良いですかね。
2-1.秋葉原に行った場合のお店巡り(ルート)
自分が、秋葉原に行ってお店を見る時って大体このルートで進むことが多いです。(あくまで個人的な好みなので、参考にしてください。)
ピンポイントで行き先、買い物が決まっている時は直行ですけど、一通り時間があって見る場合のルートはこんな感じです。
2-2.違う欲しい物が見つかる
M/BやCPU、メモリや電源、グラボなどを実際に見に行くも、自分の目星を付けていた物とは違う物が目に入ることもある。
それはそれで、ありがたい情報だとして、天秤にかけながらやっていくこともまた楽しい。
ビデオキャプチャ―機器とかで、手ごろな値段のものがあったりね。
今回だと、RTX5070か5060Tiか、PCIe Gen5かGen4か、このあたりを天秤にかけながら、自分なりに決断してみた。
2-3.現地で実際に展示されたPCを見る
何気に、やはり店頭に出ているPCは、見せるためのPCだけあって、配線まわりだとか非常に綺麗なものが多いです。
プロが作成しているだけあって、仕上がりも非常に綺麗で、参考になることもあります。
表面だけならまだしも、裏面なども綺麗にするのは、それなりのテクニックが必要だと感じます。(自分は、裏は結構適当になりがち。。。)
3.パーツ選び完了→組み立て
パーツを揃えていきます。
必要なパーツは下記のようなものになります。
マザーボード(M/B)
個人的には、ミドル級で行くならば20,000円前後くらいで考えています。
もちろん、最新のものは30,000円超えしてくるのですけど、バランスなんですよね。
高くても、20,000円ちょいくらいが個人的には良いかなと思っています。
全部良いものにすると、そりゃお金もかかるわけで。
一昔前の性能が良いものも沢山あるので、それを確認していきたい。
主要4社(ASUS、MSI、GIGABYTE、Aslock)のM/Bであれば、まあどこでも良いとは思う。
実際、自分は今までに全社試しました。
後は、好き嫌いもあると思うし、タイミングもあるかもしれない。
正直、M/Bが壊れたということが、今まで無いので、上記4社のM/Bであれば、問題無い気がしますけどね。
どれも安定しているイメージで好きですね。
今回は、見た目と金額と欲しい機能が割とマッチして、しかも欲しいCPUとのセットで買えたことで少し金額が下げられたんですね。
ってことで、今回はたまたまAslock製品です。
サマーキャンペーンみたいなもので少々お安く手に入りました。
M/Bに合わせて各パーツを購入していくことになります。
CPUはIntel用、AMD用、メモリはDDR4やDDR5に対応など、規格はM/Bに合わせるようにする。
因みに、今回、PCIe Gen5に対応するB650チップセットとして、割と安価であったことと、欲しいと思ったCPUとの組み合わせでキャンペーンをやっていて、金額を抑えられたパターンでした。
とあるお店にCPU買いに現地で見たら売り切れていて、別のお店に行ったら、たまたま気になるM/Bと抱き合わせで安く売っているとか、こんなこともあるので、現地に行ってみるのも良いと思っています。
今回購入したM/Bはこちら。

Steal Legend wifi
好き嫌いはあるのだろうけど、個人的にはこのM/Bは気に入っています。
B650でありながら、PCIe Gen5対応であること、価格も大分抑えられていること、無線も最初から付いており、色が綺麗。
CPU
どの程度のCPUを載せたいか。
このCPUが載せられるM/Bを選ぶ感じになると思いますね。
Intelか、AMDか。
自分も、10年前だと、Intel系で構築する方が多かったかと思う。
でも、今は、逆転したというか、今のタイミングで作るならAMDかな。
時代の流れを感じる部分でもありますね。
これも、どのくらいのCPUであればよいだろうか。
バランスが大事かなと思っています。
ゲームとかAIとかで利用していきたいと言うのであれば、個人的にはi7 、Rizen7以上で購入するかな。
今回は、Ryzen 7 7800X3D をターゲットで考えていました。

Ryzen7800X3D
メモリ
今だと主流はDDR5とDDR4。
これも、M/Bでどちらが対応しているかは把握しておきましょう。
最も、今回、利用したいCPUとM/Bが既に決まってしまったし、メモリもDDR5利用と決まりという感じになりました。
CPUもそうだけど、メモリもM/Bにあうものを併せて確認ですね。
因みに、ここでも個人的に思うこと。
もちろんPCの使い方、何を目的にするかにもよるのですが、ゲームや動画編集、画像編集など、グラフィック系のものを扱うなり、AIなどを使った開発などをしたい場合、それなりに積んでおいた方が良いです。
メモリスロットは2つ、4つのものが多く、小さめの容量だと差し替えるときに無駄になる為、最初に積むメモリも上記利用用途であれば16GB×2か24GB×2で搭載するのが良いかなと思います。
8GB ×2とか、ちょっと寂しいし、メモリスロットが少ないM/Bでは、付け替えになる為、容量の少ないメモリは不要になるケースが多い。
Officeくらいしか使わないとか、ネットで動画見るとか、買い物に使うとかであれば、それでも良いかもですが、自分は、それだと足りません。
ただ、ありすぎても、そこまでは流石に使わないと思うので、まあ、ひとまずは32GB くらいで十分かなと思ってます。
記憶領域(NVMe)SSD、HDD
これも、M/Bがどのような規格に対応しているかは確認しておきましょう。
未だと、PCIe Gen5対応なのか、Gen4対応なのかで、価格は変わってきます。
因みに、今回、個人的にGen5を使いたく、あえてGen5のM.2を買いました。いろいろと熱がこもるとか、M.4で十分だとか言われてますが、ちょっとどうなのか試してみたく買ってみました。
ちょっとぶ厚めのヒートシンクと、ファンをそれなりにまわしてみて、いかがなものか確認していきながら様子を見てみようと思ったのだけど、割と普通だったので拍子抜けでした。
ただ、読み書きは早いですね。
もはや、配線いらずで、大容量の記憶が消えないメモリみたいなもんですね。
SSDについて気にするポイントとしては、容量はもちろんなんですけど、ここは誰もが当たり前に気にするところ。
素人の方でも抑えておいた方が良いと思うのは、書き込み、読み込み速度も大事だけど、耐久度を表すTBWも視野に入れておきたい。
どこまで使ったら壊れるのか。結局消耗品なので、それなりに持ちの良いのがいいですもんね。
故障は突然やってくるので、バックアップなどはこまめにとっておきましょう。
因みに、私の場合は、バックアップにTrueImageを利用します。
M/Bからの配線が無くなるので、NVMeだけで構築する場合、ディスクの配線が無くなりかなりスッキリします。
ただ、値段はその分高いから、大容量ディスクが必要となったときは、HDDと使い分けするのが良いかな。
データだけため込む用に8TBとか。
普通に、SATAのHDDやSSDでコスト抑えるのが良いかと。
流石にNVMe の8TB って、今のタイミングでは贅沢ですね。自分も欲しいけど、流石にそこにそんなお金のかけ方はしたくないかな。
PCケース
ここま設置できたら、マザーボードをケースに入れ固定する。
PCケースから出ている電源やらUSBやらの配線をする。
既に気に入っているPCケースがあればそれを使うも良し。
今回は、外観であるケースは娘に選ばせました。(中の見える水色パステルカラーw)

PCケース
CPUクーラー
今までは純正のクーラーを使っていることがほとんどでした。なので、基本空冷式でした。
ただ、今回は、PCIe Gen5に対応することやグラボも搭載することを考えてしかも、見せても良いPCにチャレンジしたこともあり、水冷式のキラキラ系を買ってみました。
購入したのは、この分野では有名なコルセア。
正直、キラキラ光らせるのって、ARGBとかRGBとかに対応させる必要があるのだけど、それだけで金額が高くなります。
今までは特に見せることとかは気にしていなかったのだけど、今回は、中身を見せる仕様で行ってみようということにして、どんなもんか、いざチャレンジ。
これ、組み立ててから思ったのだけど、普段はPCなんて埃が溜まるのが当たり前と思っていたのだけど、今回のように中身見せても良いPCとなると、埃まみれのPCはちょっと嫌だという気持ちが働き、こまめに手入れをするようになりました。
あと、今まであまり気にしていなかった、PCの中身の空気の流れを意識したり、温度を気にしたり、埃を気にしたり、結果的により衛生的にもなり良かったと思っています。
キラキラするのは、人によっては不要だとか、センスが無いだとか出てきがちな意見なのだけど、今回作ってみて、見えるPCにおいては埃を気にするようになり、逆にメンテナンスするようになって◎の気がします。
中身が見えるケースは、磁石ですぐ外せるような方が掃除もしやすく良いと思います。
電源ユニット(PSU)
電源は、上記のパーツを一通り入れた場合に、550w前後になる見積でした。
ただ、今回は、下にあるグラフィックボードも購入予定だったので、850wを選択。
今回のパーツ類で1000wは無いだろうと思い選んでいます。
850wで金額的に、まあこのあたりが無難かなというのがこれでした。
電源が足りなくなって、途中でPCが落ちてしまうなんてこともあるので、少し余裕のあるくらいが良いと思います。
電源量の見積もりは、Shop の電源見積もりなどを参考に出せます。
ただ、家庭で電源量高めのPCを使う場合、同じ電力系統のコンセントから持ってくるものは無いように工夫しましょう。。。そこで電源食うものを接続すると、ブレーカー落ちます。w
グラフィックボード ※利用用途による
今回の個人的な目玉です。
ゲームだけで考えれば、おそらくこのタイミングでは、RADEON一択でしたかね。
ただ、自分の場合、ゲーム以外に、AI系でも使いたいということで、CUDAの利用含め行えるGeForceを選らんだ。
そもそも、AI利用だとか、動画編集とか画像処理とかゲームとかをやらないのであれば、オンボードの機能で十分なので、別途購入する必要は無いものです。
ただ、やはり、高い。高すぎる。
今、生成AIなどで、めちゃくちゃ使えるのはわかるし、旬なのもわかるのだけど。
グラフィックボードも、M/Bの時にも話したけど、ピンキリになる。
そりゃ高い金払って、良いグラボ使いたいけど、価格がエグイ。RTXであれば5090が欲しいっちゃ欲しい。
で、現時点でいろいろ調べていると、せいぜい導入できるラインは10万か。すると、RTX 5060ti かRTX5070だと思ったのですよ。
さあ、どちらにするか。
みたいに見てたら。
ん?
RTX5060Ti、RAMが16GBあるのは良いのだけれど。
16GBある割には、ベンチマーク結果って、結構悪くないか???
RTX5060Ti(16GB)の16GBと言いつつも、RTX5070(12GB)の方が性能が良い。
まあ、その分お金が約1万円上昇するのだけど、個人的にはその範囲であれば許容内。
因みに、RTX5060Tiは、RAMが8GBのものと16GBのものがあり、金額も性能も全くの別物になると思うので要注意です。
これ、ちょっと素人の人にはかなり危険ですね。。。
なお、@「Ti」とか「SUPER」とか後ろに文字が付くものも、全く別のバージョンと考えて良い。なんか10万超えしてしまうので、いやはや。。。
RAMの容量は12GBだけど、RTX5060Tiよりは、RTX5070の方が良いと思います。
むしろ、RTX5070と比較すべきは、RTX4070 シリーズのような気がするぞ!と思いました。
しかも、単純に4070と比べても、5070と大差無い。
だから、既にRTX4070とか3070とかを持っている人であれば、今のタイミングではスルーだろうなと思った次第です。
逆に、今買うならば、RTX5070だろうなと。(10万以上出して良いならその上位のグレードを。)
自分のように持っていない人からすると、10万を制約にするならば、RTX5070一択のような気がするな。
もっとお金かけられる人なら、RTX5090とか羨ましい選択ができるのでしょうが。
もう少し待てるのであれば、また新しいバージョンも出てくると思うので、安くはなると思うけど、ここは何か我慢比べみたいな感じがするし、こればかりはタイミングはわかりません。
物価がどんどん高くなることも考えられるし、その間、使えない期間ももったいないので、自分は、8万5千円をきったRTX5070を購入することにした。

マウス・キーボード
使いまわしです。。。
モニター
使いまわしです。。。
ゲームコントローラー
使いまわしです。。。
4.電源投入
一通り組み立てが終わったら、無事に起動できるか確認した方が良いので、ケースを閉める前に確認。

稼働テスト1
画面が出ればOK。OSのインストールに行きましょう。。。

稼働テスト2
完成したPCはこんな感じで動いています。
5.OSインストール
Hyper-VやRDP利用はするのと、ローカルID利用したいので、自分はProで。
6.その他アプリインストール
OfficeはOEM版ではなく、個人に紐づく買い方をするので、使いまわしです。
いろいろインストールするものがありますね。
今回NVIDIA アプリも入れるし、StableDiffusionのセットアップなども行います。
Steamも入れてゲームの準備。
動画編集ソフトをはじめ、よく使うソフト一式入れていきます。
個人的なまとめ
今回作成した自作PCより、自作PCの作り方、進め方の話、個人的に購入したパーツの紹介、決定に至った経緯などを記載してみました。
作りたいPCの目的は何か。何利用で使うのか。
今回の目玉は、10万以下で購入できるグラボとして、RTX5070 を購入しました。
数ある種類の中で最安値であるPalit製を購入しましたが、今のところもの凄く快適にゲームもAIも動作してくれています。
