今回は、私のお気に入りのバックアップソフト『TrueImage』の説明記事になります。
少々古いバージョンではありますが、Windows10でも問題無く利用できています。
イメージでバックアップ取得ができます。ディスクやファイル毎のバックアップも可能ですし、パーティションのバックアップも可能です。
私のデスクトップPCは、CドライブがSSD、DドライブとEドライブがHDDとなっていて、HDD側は約2TBの領域を使えるようにしています。
システムのバックアップであれば、Cドライブのみでも良いと思いますが、定期的にデータも含めて、丸ごとバックアップをしておけば、いざと言う時の保険になります。
と言うわけで、2TBくらいの容量をそのまま外付けHDDにバックアップできるように、バックアップ用の外付けHDDの容量は3TBの物を使っています。
1.ブートディスクの作成
まずは、いざと言う時の為に、バックアップ・リカバリ用のブートディスクを作成しておきます。
CDやDVDからブートすることで、バックアップ・リカバリの操作が行えるので、是非作っておいた方が良いです。
1.「ブータブルメディアの作成」をクリックします。
2.「次へ」をクリックします。
3.左側のペインで全てにチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
4.「次へ」をクリックします。
5.ここでは、ISOファイルを一度作ってから、CDやDVDに書き込むようにしました。
空き容量を確認し、ISOファイルを作成する場所を指定してください。私はEドライブ配下にしました。
DVDに直接書き出したい場合は、CD/DVDドライブにDVD-Rなど入れて指定してください。
6.容量が問題無ければ、「次へ」をクリックしてください。ISOファイルの作成が始まります。
2.バックアップの取得
1.TrueImageを起動します。
2.下記のようなウィンドウが表示される場合があります。その場合は「閉じる」をクリック。
「バックアップとリカバリ」タブを選択し、「ディスクとパーティションのバックアップ」をクリックします。
3.ディスクのバックアップに関する情報が出てきます。
ここで、バックアップを保存する外付けディスクが認識されているかを確認します。
(私の場合、Fドライブがバックアップ先の外付けHDDです。)
確認できたら、バックアップスキームの「増分」または、「ディスクのバックアップ オプション」をクリックします。
(デフォルトでは、増分となっている。)
4.「バックアップスキーム」タブの中は、増分スキームとなっており、バックアップの種類も「増分
」となっていることを確認します。
5.バックアップの種類をプルダウンから選び「完全」に変更します。
6.カスタムスキームに変わり、バックアップの種類も「完全」になっていることを確認します。
7.「パフォーマンス」タブを選択します。
圧縮レベル:標準 処理の優先度:低 とデフォルト設定されています。
8.個人的には、圧縮レベルを少しでも高くしたく、「最大」にしています。
処理の優先順位も、高にして、バックアップを行うようにします。
(夜、寝る前に実施して、朝起きたらできていると言うのが理想)
「OK」をクリックします。
9.バックアップを取得したいディスクを選択します。
バックアップの保存先を指定します。(今回はFドライブの外付けHDD)
また、この画面の「ディスクモードに切り替える」をクリックすると、パーティション指定できる画面になります。
まさに、パーティションの構成をそのまま、戻すことができる為、個人的にはいつも下記画面で指定しています。
指定が完了したら、「今すぐバックアップ」をクリックします。
10.バックアップが無事取得できると、下記のように表示されます。
今回は、Fドライブ配下に、「マイ ディスク」 フォルダを作成します。
バックアップファイルは、拡張子 .tib になります。
この拡張子が .tibのファイルが問題無く作成されていれば、少なくともこのバックアップ取得時点には戻せることになります。
私の場合は、Cドライブ以外も、面倒なのでまるっとバックアップしてしまってます。
3.リカバリの方法
リカバリについては、先の項目で取得した拡張子 .tib のバックアップファイルが正常に取得さえできていれば、TrueImageを利用して必ず戻せます。
何らかの障害が起こり、PCが壊れてしまった場合を想定してみます。
例えば、
- デスクトップPCにコーヒーをぶっかけてしまった。
- ディスクがカリカリ変な音がして起動しなくなってしまった。
- ブルースクリーンやパープルスクリーンが出て、OSが起動しない。
- ランサムウェアに感染してしまい、PCの中のファイルが暗号化されてしまった。
などなど
まずは故障の原因を知る必要があります。
ディスクやメモリ、マザーボードなどが物理的に故障してしまった場合は、ちゃんと物理的に問題無い状況にした上で、リカバリを行う必要があります。
ランサムウェアなどに感染してしまった場合は、バックアップ取得時(感染前)の状態に戻せる。
物理的な故障なのか、論理的な故障なのか、後者であればバックアップ取得時にすぐ戻せますが、前者であれば故障したHWを新しく入れ替える必要が出てきます。
リカバリに関しては、OSが起動して、インストールされたアプリが動くのであれば、そちらからでも構わない。でも、確実に行くならば、1.で作成したブータブルディスクから起動して、外付けディスクから拡張子 .tib のバックアップファイルを選択します。
1.まずは、CD/DVDドライブにブートディスクを入れて、PCを立ち上げます。
ブートディスクが起動すると、下記の画面が出るので、TrueImageを選択します。
2.読み込みが開始します。
この時、バックアップファイルのある外付けHDDを接続しておき、認識できる状態にしておきましょう。
3.下記の画面になったら「リカバリする」を選択します。
4.外付けHDDを選択します。
バックアップファイル(拡張子 .tib)を選択します。
5.選択したら、「次へ」をクリックします。
6.「ディスクまたはパーティション全体をリカバリする」を選択し、「次へ」をクリックします。
7.リカバリの対象をチェックし、「次へ」をクリックします。
8.今回の例では、ディスク1(Cドライブ、その他)ディスク2(D、Eドライブ)なので、2つのディスクにチェック(全て)入れて「次へ」をクリックします。
9.読み込みが入ります。
10.パーティションの状況を確認します。(ディスク1)
11.パーティションの状況を確認します。(ディスク2)
12.ここで表示されるディスク1がCドライブ、ディスク2がD、Eドライブ、ディスク3がバックアップファイルが格納されているバックアップ元ディスクになります。
13.ディスク1,ディスク2をバックアップから戻すことになります。
なお、私の環境は、RAID1の構成をとってます。RAID構成であっても、リカバリしその後完全同期を行うことになります。
14.リカバリの「実行」を行います。
15.計算が入り、リカバリが進みだします。
16.容量が大きければそれなりに時間はかかりますが、確実に戻せます。
17.リカバリに成功すると下記の画面が出ますので、「OK」をクリックします。
その後は、PCを再起動し、無事バックアップ取得時のPCが起動することを確認します。
たまに、ドライブレターが、EドライブとDドライブが入れ子になったりもしますが、その場合は手動で変更してください。
4.総括
バックアップに関しては、今までそれなりに使ってきました。
企業などでは、BackupExecであったり、ARCServeであったり、Ghostであったり、DataProtectorであったり、またストレージやVTLなどを使った専用のツールなど扱ってきました。
今回、企業のシステムなどストレージのレプリケーションなどはおいといて、あくまでPC1台レベルでのバックアップを実施する場合、今までの経験上、確実にバックアップ、リカバリが行えている、このTrueImageを推奨しています。
バックアップについては下記の記事も参考にしてみてください。
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